持ち運び可能なゲーミングケース「Football」をチェック

外箱 CFI A0121BB Football

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1月もはや中旬となりましたが、皆さん明けましておめでとうございます。
今年も最新パーツを素早く紹介して行きますのでよろしくお願い致します。

2015年初となる今回は、持ち運び可能なキューブケース
「A0121BB Football(以下Football)」を紹介します。





●厚さ3スロットのVGAや水冷も搭載可能な
  ゲーミングキューブケース

このFootballは、Mini-ITXに対応するキューブケースです。
サイズは420(W)x 318(H) x 220(D)mmと
キューブケースとしては大きいですが、
厚さ3スロット、長さ295mmまでのハイエンドVGAが搭載可能、
かつ取っ手がついており持ち運びも可能となっています。

ハイエンドVGAが搭載でき、そして取っ手がついているのは、
本製品は海外の「LANパーティー」に向いたケースで、
友人宅やパーティー会場へ持ち運んで
3Dゲームを楽しむことを前提としているためです。
正直日本でLANパーティーはなじみが薄いため、
このケースは不要と思うかもしれません。
ですが、純粋にハイエンドVGAが搭載可能なケースとしては小さく、
かつ模様替えの際などにすぐ移動できるなどのメリットがあります。

また、HDDもVGAの厚さを2スロットまでに抑えれば、
最大で3.5インチx1、2.5インチx4のドライブが搭載できます。
という事で、持ち運びの件を除いても、
普通に拡張性が高いキューブとして活用できます。

ただし、外見のイメージとして通気性に不安を感じる方もいると思います。
そこで、ここでは本ケースの特徴と共に、冷却能力をチェックする事にします。

製品写真
ケースデザインはご覧の通り。
いかにも海外のゲーミングケースという印象です。

付属品
付属品はこちらです。
ケーブルタイは7本あります。

ケース内部
パネルを開けるとこの様になります。
製作時はフレーム部分を取り外してパーツを組み込みます。

ケース内部2
なお、赤枠の部分は12cmファンや簡易水冷ラジエーターを取付可能です。
CPUクーラーは高さ15cmの製品まで大丈夫ですが、
12cmファンなどを増設する場合は、その分クーラーを低くしてください。
そして、水冷取付の際は、ファンを下にするとケーブルと干渉する可能性があるので、
ラジエーターを下にしてください。

ロック部分
パネルはこの赤いロックと補助のキーで固定します。
キーは赤いロックと組み合わせる事で固定を強化する構造です。
キーのみをロックしても、赤いロックを外した状態で振動が加わると
パネルが開くことがありますのでご注意。

底面
なお、フレームは底面のネジ4カ所で固定されています。
他に背面IOパネル付近がロックされているので外してください。

取付け場所
フレームを外しました。
赤枠部分が電源、青がマザーボード、緑が3.5インチHDD、
黄色が2.5インチドライブとなります。

壁際HDD
壁際のドライブはこの様に取付けます。
2.5インチは奥にもう1つ取付可能です。

壁際HDD2
厚さ2.5〜3スロットのVGAは壁際のドライブと排他となります。
ただし厚さや長さ次第で2.5インチドライブは取付可能です。

電源長さ16cm 電源長さ14cm
電源はメインスイッチをONにした状態で取付けます。
電源の長さは16cmまで(左)取付可能ですが、
ケーブルとマザーボードやメモリの干渉を考えると、
14cmまで(右)をお勧めします。

組込完了
一通り組み込みました。
前面パネル用のIOやUSBケーブルは、
フレームを戻した後に接続します。

電源干渉
フレームを戻す際に、電源コネクタの位置が外側に寄っていると、
ケース収納時に延長ケーブルが干渉します。
斜めにはめ込むように押し入れましょう。

完成
最後に底面のネジ止めをして製作完了です。
Footballは12cmファンが2つ標準搭載されていますが、
ご覧の様にフレームの外側にケースがあり、通気性が良くない印象を受けます。
そこで温度を測定してみました。
使用パーツやチェック内容は以下の通りです。
・使用PC
 マザーボード :ASRock H87M-ITX
 CPU       :Core i7 4790
 CPUクーラー :リテール・ICE BLADE 100MALESTROM 120
 メモリ     :PC3-12800 4GBx2
 VGA      :Palit GTX660 OC
 OS       :Windows 8.1 Pro 64bit

・温度(CPU:A-Tuning、VGA:GPU-Zで計測)
 アイドル時   :OS起動後、3分ほど放置した状態の数値
 負荷時      :Prime95+MHF大討伐を同時に実行し、約10分後の数値


CPUクーラーはリテールの他に、DEEPCOOLのICE BLADE 100と
簡易水冷のMALESTROM 120を用意しました。

  アイドル 負荷 備考
リテールクーラー 38(39)℃ 99(83)℃ 負荷時のCPUクロックが
37倍にダウン
ICE BLADE 100 37(39)℃ 93(81)℃ 負荷時のCPUクロックが
37倍にダウン
MALESTROM 120 36(36)℃ 80(79)℃ CPUクロック
ダウンせず
カッコ内はGTX660の温度



●CPUクーラー次第でi7も常用可能
  小型高性能PCを作りたい人に最適

結果はご覧の通りです。
さすがにリテールクーラーは99℃到達&クロックダウン化しましたが。
リテールクーラーはATXケースでも90℃を超える事があるので仕方ないと思います。
なお、今回使用したマザーボードはA-Tuningで計測中に、
CPU温度とは別にSYSTEM(マザーボード側)の温度が50℃になると
クロックがダウンしました。
99℃に達していないICE BLADE 100でダウンしたのは、
SYSTEMが57℃になったためでしょう。
CPUの熱を周囲に散らさない水冷がクロックダウンしなかったのは、
SYSTEMが42℃までしか上がらなかった為です。
つまり、クーラー次第でi7+VGAの構成も問題なく動作できるという事です。

感想として、このFootballは好みが分かれるデザインですが、
拡張性と持ち運び可能な利便性は優秀。冷却も悪くありません。
設置場所の都合でタワー型ケースは難しいが、
3Dゲームも快適なPCを作りたいという方は、
このFootballにご注目下さい。




■今回紹介した製品
CFI A0121BB Football
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Posted by dospara_review at 18:51Comments(0)その他 | 耳より情報2015年01月16日
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