GeForce GTX960速報レビュー!

パッケージ GeForce GTX960

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昨日1/22の23:00に、NVIDIAの最新ビデオカード
「GeForce GTX960(以下GTX960)」が登場しました。
早速ですが速報レビューと参りましょう。

 ※2/4:GTX560 Ti・GTX660 OCの結果を追加しました。





●Maxwellコアを搭載した
  GTX760の後継ビデオカード
このGTX960は、GTX760の後継となるVGAで、
GPUコアに最新のMaxwellコア「GM206」を搭載しています。
Maxwellコアと言えば、補助電源不要の「GTX750/GTX750 Ti」、
そしてハイエンドである「GTX970/GTX980」が販売中ですが、
いずれも高いワットパフォーマンスを発揮しており、
それだけに、このGTX960にも期待がかかります。
今回は、PalitのOC製品2種類を入手しましたので、
早速チェックしていきましょう。
 ※GTX750/GTX750Ti速報レビューはこちら!
 ※GTX970/GTX980速報レビューはこちら!


GTX960の基本スペックは以下の通りです。
その他製品の概要や特徴はメーカーページをご覧ください。
 ※NVIDIAの製品ページはこちら!

VGA名
GPUコア名
シェーダ数 TMU・
ROP数
搭載メモリ
メモリバス
GPUクロック メモリクロック
メモリ帯域
TDP
GTX970
GM204
1664 104・56 GDDR5 4GB
256bit
1051MHz 7000MHz相当
224GB/s
145W
GTX960
GM206
1024 64・32 GDDR5 2GB
128bit
1127MHz 7012MHz相当
112.19GB/s
120W
GTX760
GK104
1152 96・32 GDDR5 2GB
256bit
980MHz 6008MHz相当
192.26GB/s
170W
 ※NVIDIAよりGTX970のスペックに
   下方修正がありましたため修正いたしました。


スペックを見ると、コア数やTMU、そしてメモリ帯域がGTX760より少ないため、
性能低下を心配する方もいると思いますが、
GTX980/GTX970同様にGPUコアが根本的に変わっていますので、
数値の様に低下することはないでしょう。
ただしメモリバスの減少率が大きく、新コアがどこまでカバーできるのかが気になります。
なお、TDPに関してはさすがMaxwellコアというところでしょうか。



製品写真
Palitの2製品を用意しました。
上がリファレンス風デザインの製品、下がSuper JetStream(以下SJS)です。
両製品共にオーバークロック(以下OC)ですが、SJSがより高クロックで、
メモリもOCされています。
なお、SJSのクーラーは厚さ2.5スロットとなります。
リファレンス風:GPU 1165MHz
SJS       :GPU 1279MHz、メモリ7200MH相当


SJSファン
SJSはGTX970 JSと同じクーラーですが、カラーリングはGTX980と同じです。
GPU温度が60℃を超えるまでファンが回転しない「0-dB TECH」機能を搭載し、
アイドルや3D負荷がかからない作業時に動作音を抑える事ができます。

出力コネクタ
2製品の出力コネクタです。
どちらもDVI-D・DVI-I・HDMI・DisplayPortとなります。

補助電源
補助電源コネクタは、両製品共に6ピンx1です。



それでは計測を開始しましょう。
使用PCとチェック内容は以下の通りです。
比較対象はGTX760 JS、GTX680、GTX580を
以前の測定結果から流用します。また、GTX560 Ti(定格製品)、
GTX660 OC(GPU:1006MHz、Memory:6108MHz相当)も用意しました。
・使用PC
 マザーボード :ASRock Z97 Extreme4
 CPU       :Core i7 4790
 メモリ     :PC3-12800 4GBx2
 電源      :XFX TS P1-550G-TS3X(80PLUS GOLD)
 OS       :Windows 8.1 Pro 64bit
 ドライバ    :347.25(GTX960、GTX560Ti・GTX660 OC)、344.09(GTX970)、340.52(その他)

・3Dベンチマーク
 3DMark無料版  :Fire Strike
 MHFベンチマーク「大討伐」(以下大討伐):1920x1080、フルスクリーン
 PSO2体験版Ver2(以下PSO2 v2):簡易設定5、1920x1080、フルスクリーン
 ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編(以下新生FFXIV)
            :最高品質、1920x1080、フルスクリーン
 ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン ベンチマーク(以下DQX)
             最高品質、1980x1080、フルスクリーン

・消費電力(ワットチェッカーで計測)
 アイドル時    :OS起動後、5分ほど放置した状態の数値
 負荷時       :全ベンチマーク中の最高値


・3D性能
  3DMark
Fire Strike
PSO2 v2 大討伐 新生FFXIV DQX Ver1.00
(カッコ内はVer1.10)
GTX960 OC 6616 43424 15670 9847 11251(18491)
GTX960 SJS 6992 48289 16683 10376 11393(18579)
参考:GTX760 JS 6055 32289 15813 10448 11989
参考:GTX680 6534 38906 17407 11106 12481
GTX660 OC 4543 20435 11755 7884 10518
参考:GTX580 4457 32329 13546 9483 10896
GTX560 Ti 3190 16235 9647 6585 9135

・消費電力
  アイドル 負荷
GTX960 OC 42W 196W
GTX960 SJS 43W 212W
参考:GTX760 JS 46W 241W
参考:GTX680 48W 255W
GTX660 OC 43W 200W
参考:GTX580 65W 329W
GTX560 Ti 56W 255W


・3D性能グラフ
3D性能グラフ2

・消費電力グラフ

消費電力グラフ2




●ワットパフォーマンスが非常に優秀
  Felmi世代からの買い替えに最適
結果はご覧の通りです。GTX960 SJSとGTX760 JSと比べると、
新生FFXIVやDQXは誤差の範囲で少し劣っていますがほぼ同等、
それ以外はアップとなりました。
そして消費電力は約30W減っており、Maxwellの特徴である
ワットパフォーマンスの高さは健在です。
そしてGTX960 SJSと、GTX680・GTX580と比較した場合、
GTX680と近い性能で消費電力40Wダウン、
GTX580には完全勝利で消費電力110W以上ダウン、となります。
追加計測したGTX660やGTX560 Tiとの比較ですが、性能差は明確です。
こう見ると、GTX960 OCは消費電力がGTX660 OCより少し低く、
3D性能はGTX760 JSとソフトにより差があるものの互角というところでしょうか

感想として、このGTX960はGTX760から急いで買い換えるほどではありません。
ですが、GTX660以前の製品からは性能が大幅アップしていますので、
アップグレードに最適な製品と言えるでしょう。
特にGTX580やGTX560 Tiの結果を見てのとおり、Felmi世代の製品を使っている場合は、
ワットパフォーマンスが劇的に改善しますので、
ぜひこの機会に買い替えをを検討してはいかがでしょうか。

なお、メモリバスの影響か、フルHDを超える高解像度高負荷になると
GTX760に逆転されるケースも増えてきますので、
マルチディスプレイや4K環境で3Dゲームをしたいという人には、
上位製品のGTX970/GTX980をお勧めします。

また、Palit製品に限らず、初回入荷版の製品に付属している
ドライバディスク(付属していないメーカーもあります)は、
ドライバがインストールできない場合があります。
NVIDIAのページより対応ドライバをダウンロードしてお使いください。
 ※NVIDIAのドライバページはこちら!


■今回紹介した製品
GeForce GTX960
販売ページはこちら!
各店舗(リファレンス風は通販とパーツ館のみ)でも販売中!

その他記事一覧は こちら



Posted by dospara_review at 13:14Comments(2)ビデオカード | 速報2015年01月23日
この記事へのコメント
1. Posted by セラ   2015年03月17日 23:38
今、Inno3D製のGTX750Tiを使用しているのですがGTX960に交換して損は,ありませんかね?
また、性能は平均どのくらい上がりますかね?
2. Posted by ぐり   2015年03月23日 23:39
フルHD液晶×2のマルチディスプレイ環境でGTX960はおすすめできますか?
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