kingstonのM.2用新SSD「SHPM2280P2」を徹底検証

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寒の戻りもそろそろ終わりそうですので、
今度こそはと冬物をしまう準備を始めた(酒)です。
今回はKingstonから登場したM.2接続SSDの新製品
「SHPM2280P2(シリーズ名:HyperX Predator)」をチェックします。
※5/14:NUC5i7RYHでの起動を確認しました。 速度はこちら!
※4/15:UEFI起動に関する新情報を追記しました。
記事の最後をご覧ください。
●PCI-E Gen2.0 x4に対応した
M.2 2280接続の高速SSD
この「SHPM2280P2」はPCI-E x4接続に対応する高速SSDです。
公式スペックは、
読込み最大1400MB/s、書込み600MB/s(240GB)・1000MB/s(480GB)となっています。
同様の製品として、昨年パーツの犬でZ97 Extreme6のウルトラM.2を紹介した時に使用した
SAMSUNGのXP941がありますが、本製品は後発だけあって、より高速とのこと。
240GB製品を入手しましたので、実際の速度はどうなのかチェックしてみました。
※スペック詳細はこちら!

開封して付属品を取るとSSDが見えます。
サイズに対して箱が大きいですが、
おそらくPCI-Eスロット接続用アダプタ付属モデルと同じ
パッケージを使用しているためでしょう。

SSDと付属品です。右下の説明書は
ガチャガチャのカプセルに入っているようなサイズで、
しかも約17カ国語の注意書き(日本語有)が
記載されているため、文字が小さめです。
では速度チェックを開始します。
使用PCと内容は以下の通りです。
SUMSUNG XP941の数値はパーツの犬をご覧ください。
※パーツの犬のウルトラM.2記事はこちら!
・使用PC
マザーボード :ASRock Z97 Extreme6
CPU :Core i7 4790
メモリ :PC3-12800 4GBx2
OS :Windows 8.1 Pro 64bit
・チェック内容
CrystalDiskMark 3.0.3
ATTO Benchmark 2.47
同一ディスク内データコピー
※ファイル数2,399、容量10.6GB
なお、M.2は通常のスロットとウルトラM.2の両方を、
そしてCrystalDiskMarkはデフォルトと0Fillをそれぞれ計測しています。
・SHPM2280P2/240G ウルトラM.2



・SHPM2280P2/240G 通常M.2



コピー時間 | |
---|---|
SHPM2280P2/240G ウルトラM.2 |
42秒50 |
SHPM2280P2/240G 通常M.2 |
43秒84 |
●スペック通りの速度を発揮
接続やUEFI設定に注意が必要
結果はご覧の通りです。
ReadがCrystalDiskMark:1258MB/s、ATTO:1348MB/s、
Writeは:CrystalDiskMark:678MB/s、ATTO:674MBs
に達しており、ほぼ公証スペック通りと言えるでしょう。
コピー時間も早く、実性能は文句ありません。
ただし、本製品に注意点がありますので、以下の二点をご覧ください。
・通常のM.2では速度低下
先のベンチマークで判明していますが、
通常のM.2接続時の最大速度は720MB/s程度となります。
これはSAMSUNG:XP941の時も同様ですが、
M.2の帯域不足(PCI-E Gen2.0 x2)が原因です。
本製品の速度をフル活用したい方は、
ぜひウルトラM.2の様な広帯域スロット(PCI-E Gen3.0 x4)でお使いください。
※Broadwell版NUCのM.2はPCI-E 2.0 x4なので、1000MB/sオーバーが可能です。
・UEFI設定の注意点
本製品はWindows 8/8.1 64bitでの高速起動設定である
CSM:「Disable」、FastBoot:「Enable」、
もしくは「UltraFast」にすると起動しません。
※UltraFast時のCSMは、強制的にDisableになります。
これは今回使用したZ97 Extreme6だけでなく、
ASUS:H97 PROでも同症状を確認しました。
メーカーに問い合わせたところ、
CSM:「Enable」
さらに
Boot Device Control:「UEFI and Legacy OPROM」
Boot From Storage device:「Both, Legacy OPROM first」
の設定でお使いください、とのことでした。
つまり、本製品はWin 8/8.1 64bit時においても、
Windows 7や8/8.1 32bit設定で使うことを前提としています。
いわゆる高速起動設定ができない訳ですが、
スペックでそれをカバーするということでしょう。
この点が気になる方もいると思いますが、それでも本製品の速さは魅力大です。
高速M.2スロット搭載のマザーボードを所有、もしくはこれから購入予定の方は、
搭載するストレージの候補として検討してはいかがでしょうか。
※4/15追記:ASRockマザーボードで起動しない件は、SSDの制限ではなく、
UEFIのFastBoot機能が原因と思われるため、ASRockがUEFIを検証中とのことです。
■今回紹介した製品
Kingston SHPM2280P2
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