Intel最新CPU「Core i7 6700K・i5 6600K」速報レビュー!

メーカー名&URL
Intel:http://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/homepage.html
Intel Skylake CPUの販売ページはこちら!
各店舗でも発売中!
本日、Intel最新CPU「Skylake」と新チップセット「Z170」が登場しました。
新CPU 2製品を入手しましたので速報レビューします。
※9/14:スコアを正式BIOSでの計測値に修正、高速メモリのスコアを追加。
※Kなしの通常版・低電圧版レビューはこちら!
※i3・Pentiumのレビューはこちら!

■新ソケットのLGA1151を採用
DDR4に対応する新プラットフォーム
この「Skylake」は、Core iシリーズの第6世代となる製品です。
製造プロセスが14nm(ナノメートル)となり、
メモリコントローラーがDDR4に対応しました。
内蔵グラフィックはIntel HD 530(今回は3ケタ表記です)で、
Haswell Refresh世代のHD4600より強化されています。
また、今回はCPUだけでなく、チップセットも100シリーズ(Z170)に進化し、
最大メモリ容量が64GBに増加。
さらに、チップセットのレーン数が9シリーズのPCI-E Gen2.0 x8から、Gen3.0 x20となりました。
この恩恵を受けるのがM.2スロットです。
9シリーズのM.2はGen2.0 x2で帯域が最大10Gbpsのため、
(Broadwell版NUCなど一部製品はGen2.0 x4に対応)
1GB/s以上の速度が出るXP941などの超高速SSDを搭載しても、
最大800MB/s程度で頭打ちでした。
高速SSDを活用するには、帯域が32GbpsのウルトラM.2が必要なのですが、
9シリーズでウルトラM.2を搭載するためには、ASRock:Z97 Extreme6の様に
チップセットではなくCPU側のPCI-E Gen3.0を使わねばならず、
そのため、Z97のウルトラM.2スロットにSSDを搭載すると、
VGAの帯域がx16からx8に半減したのです。
※Z97搭載のウルトラM.2詳細はパーツの犬をご覧ください。
という訳で、これまでウルトラM.2とVGA両方の速度をフル活用するには
X99チップセットが必須でしたが、
この100シリーズでも大丈夫になりました。
X99より買い求めやすいメインストリーム向けのプラットフォームで
高速SSDが使えるという事で、今後高速SSDの普及が進むのではないでしょうか。
ではチェックに移りましょう。
本日用意したCPUは、倍率ロックフリーである
・i7 6700K
・i5 6600K
の2製品です。
※i7 6700Kの販売ページはこちら!
i5 6600Kの販売ページはこちら!


パッケージのデザインがカラフルになりました。
ただし、CPUクーラーは付属しません。

CPUクーラーはScythe:侍ZZ(ダブルゼット)を使用します。
メーカーで動作検証済みですので、
過度なオーバークロック(OC)をしなければ問題なく使えるクーラーです。
OCをお考えの方は、12〜14cmファン搭載製品や
水冷キットをお勧めします。
※OCは自己責任でお願いします。


マザーボードは、ASRockのZ170 Extreme4です。
メモリはCrucialのPC4-17000 4GBx2に加え、高速メモリ搭載時の効果も測定するため、
6700Kの測定時にはG.SKILLのPC4-19200 16GBx2も用意しました。
※Z170 Extreme4の販売ページはこちら!
測定を開始します。比較対象は、歴代のCore iシリーズです。
一部製品は以前の記事から流用していますが、使用ツールは同じです。
・i7 870 H55 MicroATXマザーボード+GeForce GTX750Ti
・i7 2600 Z77 MicroATXマザーボード
・i7 3770K Z77マザーボード
・i5 4460、i7 4790 H97 Pro4
・i7 4790K、i7 5775C、i5 5675C Z97 Extreme4
※赤文字の製品は、CPUや3Dベンチマークのみの比較となります。
消費電力を計測している環境での使用電源は、XFX 650W 80PLUS GOLDです。
計測内容は以下の通りです。i7 870はVGAを搭載しているため、
3D計測や消費電力でVGAに負荷がかかる部分を除外しています。
なお、Broadwellは128MBキャッシュを積むなど、グラフィックに特化した
CPUと言えますので、3D性能は参考としてご覧ください。
・ベンチマーク
CINEBENCH R11.5 :CPU測定
Hyperパイ :1M桁(1コア測定)
3DMark無料版 :Sky drive
MHFベンチマーク「大討伐」(以下大討伐):解像度デフォルト(1280x720)
PSO2体験版Ver2(以下PSO2 v2):デフォルト(簡易設定3、1280x720、ウインドウ)
ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編(以下新生FFXIV)
標準品質デスクトップPC、1280x720、ウインドウ
ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク(以下新生FFXIV蒼天)
:DirectX 11、標準品質デスクトップPC、1280x720、ウインドウ
ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン ベンチマーク(以下DQX) Ver1.10
標準品質、1280x720、ウインドウ
・消費電力(ワットチェッカーで計測)
アイドル時 :OS起動後、3分ほど放置した状態
CPU負荷時 :CPU負荷ツール「Prime95」を実行して約3分後の数値
FF負荷時 :新生FFXIVが終わるまでの最大値
負荷時 :CPU負荷ツール「Prime95」と大討伐を同時に実行し、
1周するまでの最大値
・CPU性能(カッコ内は高速メモリ使用時)
CINEBENCH | Hyperパイ (少ない方が高速) |
|
---|---|---|
i7 6700K | 9.85(9.91) | 8.750(8.739)秒 |
i5 6600K | 6.90 | 9.529秒 |
i7-5775C | 8.31 | 10.297秒 |
i5-5675C | 6.69 | 10.786秒 |
i7-4790K | 9.20 | 8.313秒 |
i7-4790 | 8.40 | 9.213秒 |
i5-4460 | 5.44 | 10.789秒 |
i7-3770K | 7.51 | 9.453秒 |
i7-2600 | 6.90 | 10.094秒 |
i7-870 | 5.37 | 11.672秒 |
・3D性能(カッコ内は高速メモリ使用時)
3DMark Sky Driver |
PSO2 v2 | 大討伐 | 新生FFXIV | 新生FFXIV 蒼天 |
DQX | |
---|---|---|---|---|---|---|
i7 6700K | 4581 (4612) |
7125 (7564) |
5311 (5463) |
7032 (7246) |
4510 (4780) |
11631 (12118) |
i5 6600K | 4399 | 6080 | 4385 | 6480 | 4113 | 9453 |
i7 5775C | 6882 | 23833 | 9394 | 11307 | 6723 | 16130 |
i5 5675C | 6405 | 21515 | 8627 | 10678 | 6184 | 15340 |
i7-4790K | 3805 | 4329 | 4252 | 5811 | 3852 | 8929 |
i7-2600 | − | 409 | 1376 | 1944 | − | 2440 |
・消費電力
アイドル | CPU負荷 | FF負荷 | 最大負荷 | |
---|---|---|---|---|
i7 6700K | 28W | 110W | 79W | 150W |
i5 6600K | 28W | 82W | 71W | 102W |
i7-4790K | 33W | 179W | 96W | 200W |
i7-2600 | 34W | 127W | 75W | 134W |
i7-870 GTX750Ti |
54W | 171W | − | − |

■ワットパフォーマンスが優秀
旧世代PCからのアップグレードに最適
結果はご覧の通りです。i7 6700Kとi7 4790Kと比較した場合、
CPU性能はクロックが少し低くなっていますが微増しました。
そしてグラフィック性能は約20%増、消費電力は大幅減となりました。
また、メモリを高速化すると確実にスコアがアップしました。
今回は1ランク上のPC4-19200でしたが、3D性能は意外と伸びています。
消費電力はマザーボードやメモリの影響もありますが、
プラットフォーム全体のワットパフォーマンスが大きく向上したと言えるでしょう。
TDPが95W、クーラーは130W推奨のため消費電力が増えるのではと
思いましたが、予想外です。
強力なクーラーを必要とするのは、OC時を踏まえての事ではないでしょうか。
結果として、このSkylakeはCPU性能だけ見ると
Haswell世代から大幅に変わっている訳ではありませんが、
初期のCore iシリーズを使っている方には効果が大きいでしょう。
また、先述の様にチップセットも進化していますので、
ウルトラM.2のSSDを搭載してもVGAの帯域が減りません。
古いPCを使用している方は、
高性能で省電力なCPUと、高速なSSDを活用できる
Skylakeプラットフォームへのアップグレードをぜひご検討ください。
■今回紹介した製品
Intel Skylakeシリーズ
各店舗でも発売中!
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この記事へのコメント
1. Posted by skylake世代では無印にこそ注目すべき 2015年12月22日 19:30
低クロツクで安定動作だと評判の無印6700の検証も是非お願いします
自分としてはこの世代では低消費電力と低発熱性こそがもっとも注目すべき点であり、かつ最大の売りだと思っているのですが
何より無印6700の特徴であるTDP65Wの低発熱性は
動画のエンコード処理を頻繁に行なうような人にとってもかなり魅力的だと思います
自分としてはこの世代では低消費電力と低発熱性こそがもっとも注目すべき点であり、かつ最大の売りだと思っているのですが
何より無印6700の特徴であるTDP65Wの低発熱性は
動画のエンコード処理を頻繁に行なうような人にとってもかなり魅力的だと思います
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