Skylakeの通常版・低電圧版CPU速報レビュー!

メーカー名&URL
Intel:http://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/homepage.html
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つい先ほど、Intelの新CPU「Skylake」に通常版と低電圧版が登場しました。
早速ですが速報レビューを行います。
※オーバークロック対応のi7 6700K・i5 6600K速報レビューはこちら!
※i3・Pentiumの記事はこちら!

■Skylake版i7・i5の新製品
通常版と低電圧版を一挙計測
本日発売のSkylake版CPUは、倍率固定のオーバークロック非対応製品です。
TDPが65Wの通常版と35Wの低電圧版があり、
それぞれ4製品、合計8製品がラインナップされました。
なお、今回通常版がTDP65Wになっているため、
Haswell時代に販売されていた「S」は今回用意されません。
さらに、チップセットもH170・B150が新登場しました。
こちらはZ97の後継がZ170であるのと同じく、それぞれH97・B85の後継になります。
レーン数に差はありますが、PCI-E 3.0になった点も同様で、
これにより、ウルトラM.2スロットを搭載可能になっています。
各CPUのスペックは以下の通りです。
CPUコア/ スレッド数 |
CPUクロック (定格/TurboBoost) |
L3キャッシュ | TDP | |
---|---|---|---|---|
i7 6700K | 4/8 | 4.0GHz/4.2GHz | 8MB | 91W |
i5 6600K | 4/4 | 3.5GHz/3.9GHz | 6MB | 91W |
i7 6700 | 4/8 | 3.4GHz/4.0GHz | 8MB | 65W |
i5 6600 | 4/4 | 3.3GHz/3.9GHz | 6MB | 65W |
i5 6500 | 4/4 | 3.2GHz/3.6GHz | 6MB | 65W |
i5 6400 | 4/4 | 2.7GHz/3.3GHz | 6MB | 65W |
i7 6700T | 4/8 | 2.8GHz/3.6GHz | 8MB | 35W |
i5 6600T | 4/4 | 2.7GHz/3.5GHz | 6MB | 35W |
i5 6500T | 4/4 | 2.5GHz/3.1GHz | 6MB | 35W |
i5 6400T | 4/4 | 2.2GHz/2.8GHz | 6MB | 35W |

通常版にはCPUクーラーが付属します。形状はおなじみのブッシュピン式です。
なお、Tは下記パーツとの同時購入が必要ですのでご注意ください。
※マザーボード・メモリ・SSD/HDD・CPUクーラー・VGA
では測定を開始します。用意した製品は、i5 6600Tを除く7製品です。
以前のCPUデータは、i7 6700K速報レビューから流用、
i7 6700K・i5 6600Kは、速報時からマザーボードとOSが変わったので再計測しました。
・使用PC
マザーボード :ASRock Z170 Extreme6(UEFI:P1.20)
メモリ :PC4-17000 8GBx2
電源 :XFX XTR P1-650B-BEFX(80PLUS GOLD)
OS :Windows 10 Pro 64bit
・ベンチマーク
CINEBENCH R11.5 :CPU測定
Hyperパイ :1M桁(1コア測定)
MHFベンチマーク「大討伐」(以下大討伐):解像度デフォルト(1280x720)
PSO2体験版Ver2(以下PSO2 v2):デフォルト(簡易設定3、1280x720、ウインドウ)
ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編(以下新生FFXIV)
標準品質デスクトップPC、1280x720、ウインドウ
ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク(以下新生FFXIV蒼天)
:DirectX 11、標準品質デスクトップPC、1280x720、ウインドウ
ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン ベンチマーク(以下DQX) Ver1.10
標準品質、1280x720、ウインドウ
・消費電力(ワットチェッカーで計測)
アイドル時 :OS起動後、3分ほど放置した状態
CPU負荷時 :CPU負荷ツール「Prime95 v27.6 Small FTTs」を実行して約2分後の数値
FF負荷時 :新生FFXIVが終わるまでの最大値
負荷時 :「Prime95」と大討伐を同時に実行し、1周するまでの最大値
・CPU性能
CINEBENCH | Hyperパイ (少ない方が高速) |
|
---|---|---|
i7 6700K | 9.85 | 8.750秒 |
i5 6600K | 6.90 | 9.529秒 |
i7 6700 | 9.00 | 9.173秒 |
i5 6600 | 6.91 | 9.522秒 |
i5 6500 | 6.40 | 10.266秒 |
i5 6400 | 5.99 | 11.142秒 |
i7 6700T | 8.21 | 10.267秒 |
i5 6500T | 5.41 | 11.923秒 |
i5 6400T | 4.85 | 13.158秒 |
i7 5775C | 8.31 | 10.297秒 |
i5 5675C | 6.69 | 10.786秒 |
i7 4790K | 9.20 | 8.313秒 |
i7 4790 | 8.40 | 9.213秒 |
i5 4460 | 5.44 | 10.789秒 |
i7 3770K | 7.51 | 9.453秒 |
i7 2600 | 6.90 | 10.094秒 |
i7 870 | 5.37 | 11.672秒 |
・3D性能
PSO2 v2 | 大討伐 | 新生FFXIV | 新生FFXIV 蒼天 |
DQX | |
---|---|---|---|---|---|
i7 6700K | 7125 | 5311 | 7032 | 4510 | 11631 |
i5 6600K | 6080 | 4385 | 6480 | 4113 | 9453 |
i7 6700 | 6236 | 5102 | 6522 | 4191 | 10060 |
i5 6600 | 5987 | 4385 | 6395 | 4117 | 9497 |
i5 6500 | 5184 | 4099 | 6016 | 3937 | 8961 |
i5 6400 | 4143 | 3737 | 5404 | 3669 | 8306 |
i7 6700T | 6185 | 5009 | 6629 | 4149 | 9927 |
i5 6500T | 5922 | 4309 | 6434 | 4057 | 8702 |
i5 6400T | 4366 | 3711 | 5562 | 3663 | 7750 |
・消費電力
アイドル | CPU負荷 | FF負荷 | 最大負荷 | |
---|---|---|---|---|
i7 6700K | 33W | 132W | 83W | 155W |
i5 6600K | 33W | 81W | 70W | 100W |
i7 6700 | 32W | 93W | 70W | 113W |
i5 6600 | 33W | 80W | 70W | 96W |
i5 6500 | 33W | 74W | 67W | 91W |
i5 6400 | 33W | 75W | 64W | 90W |
i7 6700T | 32W | 72W | 67W | 79W |
i5 6500T | 32W | 62W | 62W | 76W |
i5 6400T | 34W | 60W | 60W | 74W |

■ワットパフォーマンスが良好
i7 6700・6700Tの2製品に注目
結果はご覧の通りです。i7 6700をi7 6700Kや4790と比較すると、
CINEBENCHスコアはほぼ中央、4790から7%ほどアップしています。
消費電力はi7 6700Kからは40W以上、また、4790の記事を見ると、
最大消費電力は140W(電源は80PLUS GOLD)でしたので30W近く減っています。
このことから、TDPが65Wになった効果も確認できます。
※i7 4790(Haswell)の記事はこちら!
なお、最大負荷113Wというのは、Ivy Bridge記事のi7 3770T(TDP45W)とほぼ同じです。
当時の記事は電源が80 PLUS 非対応のためCPUそのものの消費電力が
同じとは言えませんが、その頃のGOLD電源は一般的ではありませんでしたので、
似た環境の方は多いのではないでしょうか。
当時の環境から電源も含めてSkylakeに買い替えると、
性能大幅アップ&消費電力大幅ダウンとなるでしょう。
(今回マザーボードはZ170 Extreme6を使っているため、
H170・B150にすればもう少しエコになると思います)
※IvyBridgeの記事はこちら!
他のCPUを見てみると、i7 6700Tが健闘しています。
TDP35Wのため消費電力が低いのは当然ですが、
CINEBENCHで8.21というスコアは4790に迫ります(4770と互角)。
これは定格こそ2.8GHzですが、TurboBoostが最大(1コア負荷時)3.6GHz、
4コア負荷時は3.4GHzと比較的高いためです。
計測前は4コア負荷時3.2GHzくらい(定格とTB最大値の中間)かと
思っていたので予想外でした。
高性能&エコな1台を作りたい方には面白い存在となりそうです。
※「T」のセット販売ページはこちら!
感想として、このSkylake通常版&低電圧版は、ワットパフォーマンスに優れるCPUとして
古いPCからの買い替えにぜひお勧めしたい製品と言えそうです。
先述の様にチップセットも進化していますので、
高速SSDの搭載も考えてはいかがでしょうか。
■今回紹介した製品
Intel CPUの販売ページはこちら!
各店舗でも販売予定!
その他記事一覧は こちら
この記事へのコメント
1. Posted by 高 2016年02月21日 08:18
知りたかったことが書かれており助かりました。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
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