RADEON R9 NANO速報レビュー!

パーツ館で販売中!
リリース時より、そのサイズとスペック、低TDPで話題になっていた
「RADEON R9 NANO(以下NANO)」がついに登場しました。
早速速報レビューを行いましょう。
■コンパクトかつ低TDPながら
Fury Xに迫るスペックをもつ最新VGA
このNANOは、当初「Fury NANO」と呼ばれていたことからも分かる様に、
HBM(High Bandwidth Memory)を採用したFuryシリーズの製品です。
本製品の特徴は、カード長が160mm未満というコンパクトさと、
先に登場したFury X・Furyと比べてTDPが100Wも減っている事があります。
Fury Xとほぼ同スペックでなぜTDPが変わるのかですが、
大手サイトの記事によれば、最大クロックを少し下げるだけでも意外と減る&
最適なクロック制御&低電圧で動く選別品、といった要素がある様です。
では、本当にここまで消費電力が減るのか実際に見てみましょう。
基本スペックは以下の通りですが、
ご覧の様に、Fury Xとの差は、GPUクロックが50Hz低いだけです。
VGA名 GPUコア名 |
シェーダ 数 |
TMU・ ROP数 |
搭載メモリ メモリバス |
GPU 最大クロック |
メモリクロック メモリ帯域 |
TDP |
---|---|---|---|---|---|---|
R9 Fury X Fiji |
4096 | 256・64 | HBM 4GB 4096bit |
1050MHz | 1000MHz相当 512GB/s |
275W |
R9 NANO Fiji |
4096 | 256・64 | HBM 4GB 4096bit |
1000MHz | 1000MHz相当 512GB/s |
175W |
R9 Fury Fiji |
3584 | 224・56 | HBM 4GB 4096bit |
1000MHz | 1000MHz相当 512GB/s |
275W |

製品写真ですが、ご覧の通りコンパクトです。
補助電源無しの製品と同等レベルでしょう。

画面出力は、HDMIx1、DisplayPortx3です。

補助電源は8ピンx1(6ピンx2と同等)です。
では計測を開始します。
比較対象は、同じPCで計測している300シリーズ&Fury Xの記事より、
Fury XとR9 390の数値を流用します。
※300シリーズ&Fury Xの記事はこちら!
・使用PC
マザーボード :ASRock Z97 Extreme4
CPU :Core i7 4790K
メモリ :PC3-17000 4GBx2
電源 :XFX XTR P1-650B-BEFX(80PLUS GOLD)
OS :Windows 8.1 64bit
・3Dベンチマーク
3DMark無料版 :Fire Strike
MHFベンチマーク「大討伐」(以下大討伐):1920x1080、フルスクリーン
PSO2体験版Ver2(以下PSO2 v2):簡易設定5、1920x1080、フルスクリーン
ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編(以下新生FFXIV)
:最高品質、1920x1080・2560x1440、フルスクリーン
ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク(以下新生FFXIV蒼天)
:DirectX 11、最高品質、1920x1080・2560x1440、フルスクリーン
ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン ベンチマーク(以下DQX) Ver1.10
最高品質、1980x1080、フルスクリーン
・消費電力(ワットチェッカーで計測)
アイドル時 :OS起動後、5分ほど放置した状態の数値
FF負荷時 :新生FFXIV中の最高値
・3D性能(カッコ内は解像度2560x1440)
3DMark Fire Strike |
PSO2 v2 | 大討伐 | 新生FFXIV | 新生FFXIV 蒼天 |
DQX | |
---|---|---|---|---|---|---|
R9 Fury X | 13509 | 62630 | 27346 | 16668 (12147) |
12456 (8762) |
20927 |
R9 NANO | 11993 | 56284 | 26584 | 16719 (12011) |
11462 (7808) |
20601 |
R9 390 | 10431 | 80147 | 27449 | 14598 (10003) |
9687 (6316) |
20772 |
DQXはさらに低負荷ですが、RADEON推奨のため最適化されておりスコアは問題ありません。
FuryシリーズのDQX中の消費電力は150〜200Wで収まっています。
・消費電力
アイドル | FF負荷 フルHD | FF負荷 2560x1440 | |
---|---|---|---|
R9 Fury X | 54W | 343W | 372W |
R9 NANO | 44W | 292W | 293W |
R9 390 | 47W | 387W | − |
■期待通りのワットパフォーマンス
コンパクトな高性能PC用に最適
3D性能はFury Xの約88%〜ほぼ同等、そして消費電力は最大80W減り、 まさに前評判通りの結果となりました。
この消費電力は、300シリーズ&Fury Xの記事を見ると、
Palit GTX980 SuperJetStream(SJS)とほぼ同じです。
GTX980はTDPが165Wですが、SJSはオーバークロック製品のため
消費電力が少し上がっている事を考えれば、妥当な差と言えるでしょう。
感想として、このNANOはサイズ、性能、消費電力のバランスが非常に優秀で、
コンパクトPCで3Dゲームをしたい方向けの最強ビデオカードと言えそうです。
ただし、排気はそれなりに熱く、PCの内側にも排出しますので
MiniITX構成に搭載予定の方はエアフローも考える必要があります。
なお、NANOは明日11日にパーツ館で発売予定ですが、
入荷量は非常に少ない状況です。購入予定の方はご注意ください。
■今回紹介した製品
RADEON R9 NANO
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この記事へのコメント
1. Posted by 凄いなぁ 2015年10月06日 13:37
100W超かぁ、ちょっとした電気ストーブですね
これからの季節、ガンガン動かしたい商品ですね
これからの季節、ガンガン動かしたい商品ですね
2. Posted by いやぁ凄いなあ 2016年01月29日 11:20
100Wでストーブとかどんな高効率なストーブですか…。
ていうかほとんどのビデオカードはもっと電力喰いなんですけどね。
ていうかほとんどのビデオカードはもっと電力喰いなんですけどね。
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