玄人志向のRADEON R9 380Xを検証

パッケージ RADEON R9 380X

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資源ごみの最終回収日を忘れてしまい、
家に縛った雑誌などがそのまま置いてある(酒)です。
皆さんも掃除の際はご注意ください。

2015年最後の今回は、
玄人志向のRADEON R9 380X(以下R9 380X)を
チェックします。





●「完全版Tongaコア」を搭載した
  R9 380の上位ビデオカード
この380Xは、R9 380と同じTongaコア(300シリーズでの名前はAntigua)を
搭載するミドル帯のビデオカードで、
シェーダ(ストリーム・プロセッシング・ユニット)数や
演算ユニット、テクスチャユニット数がR9 380より増加しています。
R9 380はR9 285のリブランドですが、
このR9 380Xは新製品という位置づけの製品です。

ここでは完全版Tongaがどの程度性能向上しているのかを
チェックしてみましょう。
その他主なスペックは以下の通りです。
 ※その他300シリーズやFuryの記事はこちら!

VGA名 シェーダ
TMU・
ROP数
搭載メモリ
メモリバス
GPU
最大クロック
メモリクロック
メモリ帯域
TDP
R9 380X 2048 128・32 GDDR5 4GB
256bit
970MHz 5700MHz相当
182.4GB/s
190W
R9 380 1792 112・32 GDDR5 2・4GB
256bit
970MHz 5700MHz相当
182.4GB/s
190W


製品写真
用意したビデオカードは
玄人志向:RD-R9-380X-E4GBです。
GPUが1020MHz、メモリが5900MHz相当にオーバークロック(以下OC)されています。
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出力端子
出力コネクタは、
DVI-D・DVI-I・HDMI・DisplayPort が1つずつです。
補助電源
補助電源は6ピンx2です。


では計測を開始します。使用PCとチェック内容は以下の通りです。
・使用PC
 マザーボード :ASRock Z170 Extreme6
 CPU       :Core i7 6700
 メモリ     :PC4-17000 4GBx2
 電源      :XFX XTR P1-650B-BEFX(80PLUS GOLD)
 OS       :Windows 10 Pro 64bit

・3Dベンチマーク
 MHFベンチマーク「大討伐」(以下大討伐):1920x1080、フルスクリーン
 PSO2体験版Ver2(以下PSO2 v2):簡易設定5、1920x1080、フルスクリーン
 ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編(以下新生FFXIV)
            :最高品質、1920x1080、フルスクリーン
 ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク(以下蒼天)
            :DirectX 11、最高品質、1920x1080、フルスクリーン
 ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン ベンチマーク(以下DQX) Ver1.4K
             最高品質、1980x1080、フルスクリーン

・消費電力(ワットチェッカーで計測)
 アイドル時     :OS起動後、5分ほど放置した状態の数値
 FF負荷時     :新生FFXIV中の最高値


比較対象を含めた使用ビデオカードクロックは以下の通りです。
用意したGTX960のGPUはツールを使用しても
1199MHzまでしか低下しなかったため(定格:1126MHz)、
R9 380X/380のGPUも製品時のOC状態を維持しています。
 R9 380X     :GPU 1020MHz(50MHz OC)、メモリ 5700MHz相当
 R9 380X製品版:GPU 1020MHz(50MHz OC)、メモリ 5900MHz相当(200MHz OC)
 R9 380      :GPU 1030MHz(60MHz OC)、メモリ 5700MHz相当
 GTX960     :GPU 1199MHz(73MHz OC)、メモリ 7010MHz相当

・3D性能
  PSO2 v2 大討伐 新生FFXIV 新生FFXIV
蒼天
DQX
R9 380X
(カッコ内は製品版)
30835
(33069)
16458
(16664)
11085
(11231)
7424
(7577)
20054
(20614)
R9 380 33084 16011 10276 7274 20545
GTX960 43664 15861 9807 7310 17884

・消費電力
  アイドル FF負荷
R9 380X 46W 247W
R9 380 45W 244W
GTX960 43W 172W





●GTX960やR9 380より高性能
  高解像度やFreeSyncの環境に
結果はご覧の通りです。R9 380XはMaxwellコアが非常に強いPSO2以外で勝りました。
蒼天もGeForceに最適化されている事を考えると、大健闘と言えるでしょう。
なお、PSO2・DQXがR9 380とほぼ互角ですが、こちらは同じコアの場合、
多少のシェーダ数はあまり影響しない模様です。
消費電力はR9 380と比べてさほど増えていないのは朗報ですが、
この点はやはりGTX960の低さが目を見張ります。

なお、AMD曰くR9 380XはフルHDを超える解像度で粘るとの事にて、
R9 380XとGTX960は2560x1440でも計測しました。
ベンチマークは両製品で2560x1440が可能な3種類です。
 ※PSO2でフルHDを超える場合、設定ファイルを書き換える必要があります。


・3D性能(2560x1440)

  PSO2 v2 新生FFXIV 新生FFXIV蒼天
R9 380X 16024(52%) 7570(68.3%) 4795(64.6%)
GTX960 21355(48.9%) 6232(63.5%) 4356(59.6%)


ご覧の様になりました。スコアの落ち幅は確かにR9 380Xの方が抑えられています。
これはFury Xが高解像度だとGTX980Tiに迫る結果を出した時の様に、
主にメモリの帯域が影響していそうです。
 ※Fury Xの記事はこちら!

なお、最近はティアリングを解消するディスプレイ同期技術の対応液晶が増えています。
RADEON対応の「FreeSync」液晶は、NVIDIAの「G-SYNC」液晶より種類が多く、
価格も低い傾向にあります。

フルHD+通常の液晶モニタという組み合わせの場合、GTX960を4GBにしたとしても
コストパフォーマンスは不利ですが、
FreeSyncも見据えたPC環境を構築すると
液晶モニタの価格差により合計価格はほぼ同額になります。
このような環境で3Dゲームをプレイしたい方は、R9 380Xにご注目下さい。




■今回紹介した製品
玄人志向 RADEON R9 380X
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その他記事一覧は こちら



Posted by dospara_review at 19:26Comments(0)ビデオカード │2015年12月28日
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