GeForce GTX1080速報レビュー!

パッケージ GeForce GTX1080

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本日5/27の22時に、GeForceの新製品
「GeForce GTX1080(以下GTX1080)」が登場しました。
早速ですが速報レビューと参りましょう。





●新コア「Pascal」を採用した
  GeForce 1000シリーズのハイエンドモデル
このGTX1080は、GTX980シリーズの後継となる新ビデオカードです。
GPUコアに新設計の「Pascal(パスカル)」を、
さらにビデオメモリにはGDDR5Xを採用しています。
NVIDIAの発表では、3D性能はGTX TITAN Xの2倍(VR時)、GTX980 SLI以上(通常のゲーム)、
そして消費電力はGTX980 1枚と同等と銘打っており、
その性能とワットパフォーマンスに期待が高まっていました。

それでは、Palit製品を入手しましたので、実際の性能を計測してみましょう。
基本スペックは以下の通りです。

VGA名
GPUコア名
シェーダ数 TMU・
ROP数
搭載メモリ
メモリバス
GPU
クロック
メモリクロック
メモリ帯域
TDP
GTX1080
GP104
2560 160・64 GDDR5X 8GB
256bit
1607
MHz
約10010MHz相当
320GB/s
180W
GTX TITAN X
GM200
3072 192・96 GDDR5 12GB
384bit
1000
MHz
約7000MHz相当
336GB/s
250W
GTX980 Ti
GM200
2816 172・96 GDDR5 6GB
384bit
1000
MHz
約7000MHz相当
336GB/s
250W
GTX980
GM204
2048 128・64 GDDR5 4GB
256bit
1126
MHz
約7000MHz相当
224GB/s
165W


GTX1080は、GPUとメモリクロックが非常に高いのが特徴です。
メモリの実クロックは約1250MHzですが、GDDR5Xは1クロック辺りの処理が
GDDR5の倍のため、8倍の数値である約10010MHz「相当」になります。
GTX TITAN X/980Ti/980のGDDR5は、実クロック1750MHzの4倍である7000MHz「相当」です。

なお、Maxwell製品と比較すると、GTX TITAN XやGTX980TiよりシェーダやTMU・ROPが少なく、
本当にGTX TITAN Xより性能が上なのか気になります。
ですが、GTX980/970の速報レビュー時に、やはりKeplerコアの上位製品である
GTX780/780 Tiと比べてシェーダ数などは減ったものの性能は大幅アップしたことを考えると、
今回も同様の流れになるのではないでしょうか。
 ※GTX980/970速報レビューはこちら!

カード写真
まずは外観チェックです。
こちらはリファレンス版「Founders Edition」となります。
従来より鋭角的なデザインになりました。

出力端子
厚さは2スロット、
出力コネクタは、DVI-D・HDMI・DisplayPort x3です。

補助電源
補助電源は8ピンx1です。緑色のロゴ部分は通電時に光ります。


それでは計測を開始しましょう。
使用PCとチェック内容は以下の通りです。

比較対象は、GTX980Ti/980のSuper JetStream版です。
・GTX980Ti Super JetStream:GPUを1152MHzにOCした製品
・GTX980 Super JetStream:GPUを1203MHz、メモリを7200MHz相当にOCした製品

・使用PC
 マザーボード :ASRock H170 Pro4
 CPU       :Core i7 6700
 メモリ     :PC4-17000 4GBx2
 電源      :XFX 650W 80PLUS GOLD
 OS       :Windows 10 Pro 64bit


・ベンチマーク
 MHFベンチマーク「大討伐」(以下大討伐):1920x1080・3840x2160、フルスクリーン
 PSO2体験版 EPISODE4(以下PSO2 E4):簡易設定5・6、1920x1080・3840x2160、フルスクリーン
 ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク(以下蒼天)
            DirectX 11、最高品質、1920x1080・3840x2160、フルスクリーン
 ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン ベンチマーク(以下DQX) Ver1.4K
             最高品質、1980x1080・3840x2160、フルスクリーン

・消費電力(ワットチェッカーで計測)
 アイドル     :OS起動後、5分ほど放置した状態の数値
 FF負荷      :蒼天計測中の最高値
 最大負荷    :Prime95 + 大討伐を同時に実行し、1周終わるまでの最高値

今回より、PSO2とFFXIVの旧バージョンを除外しました。
解像度は、フルHDだけでなく、4K(3840x2160)を計測しています。
なお、PSO2体験版は4K設定が無いため、設定ファイルを手動で書き換えていますので、
参考として見てください。

・3D性能(カッコ内は4K)
  大討伐 PSO2 E4
設定5
PSO2 E4
設定6
蒼天 DQX
GTX1080 45137
(13530)
63680
(56046)
52862
(19467)
17483
(6815)
19603
(17740)
GTX980Ti SJS 40495
(12075)
60033
(48586)
55506
(13635)
16659
(5652)
19817
(16887)
GTX980 SJS 30847
(9067)
62580
(32563)
52310
(8201)
13745
(4245)
19524
(14199)

・消費電力
  アイドル FF負荷 最大負荷
GTX1080 32W 259W 319W
GTX980Ti SJS 39W 341W 393W
GTX980 SJS 37W 276W 331W





●期待通りの性能とワットパフォーマンスを発揮
  低負荷時は980に後れを取ることも
結果はご覧の通り、TITAN Xに勝ると言われているGTX980Ti SJSを超えました。
そして消費電力はGTX980 SJSより低く、さらにGTX980Ti SJSからは70W以上減っています。
したがって、ワットパフォーマンスは圧倒的です。
 ※GTX980Ti SJSの記事はこちら!

ただし、PSO2 E4・DQXのフルHD時は負荷が低いためか、計測中にクロックが停滞し、
スコアが伸び悩みました(消費電力も200W前後までしか上がりませんでした)。
とはいえ、4Kでは見事に逆転しています。
この事から、負荷が軽めのゲームをフルHDでプレイするのは宝の持ち腐れになりがちですので、
2560〜4Kのディスプレイを視野に入れてはいかがでしょうか。
とはいえ、全体を見れば、このGTX1080は最強の3D性能と低消費電力を両立した優秀な製品です。
高解像度でゲームをプレイしたい方にとって、有力な選択肢となるでしょう。


なお、注意点ですが、最近のNVIDIA製品の例にもれず、
このGTX1080も初回入荷版は付属ドライバが本製品に非対応or付属しません。
NVIDIAより最新ドライバ(5/27時点のVerは368.25)を
ダウンロードしてお使いください。
また、Windows 10環境の方は、1511(ビルド10586)にアップデートされていないと
インストールが失敗する可能性がありますのでご注意ください
 ※ドライバダウンロードページはこちら!




■今回紹介した製品
Palit GeForce GTX1080
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その他記事一覧は こちら



Posted by dospara_review at 22:00Comments(1)TrackBack(0)速報 | ビデオカード2016年05月27日
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この記事へのコメント
1. Posted by 期待の製品ですね   2016年06月10日 14:12
GPGPUで使う計算用GPUとしても気軽に使えそうで楽しみです。
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